The Only Road in Life is Straight Ahead Goodwood

英国と自動車ライフ

Motoring

英国貴族の愛車自慢が生み出した、
独自のモータースポーツ文化を堪能する。

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 英国人は、たとえば遊びのレベルに過ぎなかった競い合いなどを、巧みにスポーツ化してしまう才能を持ち合わせている。感心させられるのは、ルールづくりである。上手く確立されたルールにより見事にスポーツ化された競い合いは、参加しても、観戦しても面白く、世界中に広まっていく大切な要素ともなっている。たとえばモータースポーツが、文字通り好例で、英国を源流とするレース・スタイルが世界中に浸透している。
 モータースポーツ好きならば、きっと『グッドウッド』という言葉には聞き覚えがあるだろう。グッドウッドとは、英国南部のサセックス州にある地名。紹介しているケースは、グッドウッドで開催されるモータースポーツ・イベントの名称である。
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 グッドウッドは地名だが、開催される場所は、英国貴族の私有地である。貴族の名は、第11代リッチモンド公爵と呼ばれるチャールズ・マーチ卿。公爵は、自身も熱心なレース愛好家であり、祖父が建設した著名なサーキットを復活させ、サーキットばかりか、広大な私有地全体を開放し、旧き良き時代のレーシングマシンのスタイリングやエグゾーストノートを満喫できるイベントを開催している。
 実は、公爵が自身の私有地で開催する『グッドウッド』と呼ぶモータースポーツ・イベントには、2つある。ひとつは、毎年、6月下旬か、または7月に開催される『グッドウッド フェスティバル オブ スピード』。ヒストリックなレーシングカーをフィーチャーし、カントリーハウス前のメイン会場には、20世紀初頭のクラシックカーから最新鋭のF1マシンまでが多数展示される。
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また、専門のパーツショップ、モデルカーショップや書店などが出店され、ヴィンテージカーのオークションやコンクールなども開催。そして、イベントのハイライトは、新旧のレーシングカーが疾走するヒルクライムで、カントリーハウス周辺の庭園や牧草地を抜ける細い私道を、1台づつタイムアタックする。
 もうひとつは、毎年、9月に開催される、『グッドウッド リバイバル』。1948年から1966年までサーキットで活躍した、自動車やモーターサイクル、そして、往年のドライバーまでが集結し、ほとんど手を加えることなく、当時のままのスペックでサーキットを走るリバイバル・レース・イベントである。こちらは、イベントに集まってくる観客たちまでも、当時のファッションでレースを観戦するのが決まりとなっている。

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参加者のファッションまで、英国の香りに満ちている。

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 チャールズ・マーチ卿の祖父が建設したというグッドウッド・サーキットは、1948年に開設され、1966年に閉鎖されてしまった名門サーキット。実際、このサーキットでは、1948年から1966年まで自動車やモーターサイクルのレースが盛んに行われ、スターリング・モスをはじめ、ジム・クラーク、グラハム・ヒル、ブルース・マクラーレンなど、世界中で名を知られた著名なレーシング・ドライバーが参戦していた。
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 主宰者である卿の私有地は、およそ12,000エーカーと言われ(東京ドーム1000個分以上)この広大な私有地には、カントリーハウスを中心に、サーキット、空港、競馬場、ゴルフコース、そして、リゾートホテルなどまで点在している。
 広大な英国貴族の私有地と、そこで開催される旧き良き時代のモータースポーツ・イベントを観戦していると、かつて世界の4分の1を支配していたという大英帝国時代の勢いまで、改めて感じてしまう。
  1. 予定
  2. マップ

グッドウッド フェスティバル オブ スピード
グッドウッド リバイバル

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