A Special Style , A Special Sense

英国とスコッチウィスキー

Taste of Scotland

まだ味わったことのないスコッチ、
すでに知り尽くしているスコッチ、
人と風土が織り成す、至福の産物に出会える。

scotch_01
 英国産ウイスキーといえば、スコットランドで生産されるスコッチ・ウイスキーである。スコットランドといえば、北国特有の厳しい風土に育まれた誇りや文化を持っているが、このことも、個性的なスコッチ・ウイスキーの生産には欠かせない条件ではないだろうか。
 スコッチ・ウイスキーと名乗るためには、法的な定義がある。ただ。少なからず驚いたのは、定義が制定されたのが2009年、と最近のことであった。定義によれば、当然だが、スコットランドの蒸留所にて、糖化から発酵、蒸溜、熟成まで行われたウイスキーがスコッチ・ウイスキーと名乗ることができる。特徴としては、なんといっても麦芽を乾燥させる際に燃焼させる泥炭/ピートによる、独特のスモーキーなフレーバー。それぞれの銘柄によって異なるフレーバーが、嗜好を分ける決め手ともなっている。ピートは、気温が低く、湿った沼地で、植物の遺骸などが十分に分解されずに堆積し、形成される。
 また、優れたウイスキーづくりには、寒冷な気候と清冽な水源が欠かせないという。
scotch_02
だから、世界でいちばん蒸留所の数が多いスコットランドの平均気温は、冬は2度から6度、夏でも14度から19度、と年間を通して寒冷であり、ウイスキーの熟成に欠かせない貯蔵するための条件をも備えている。
 スコッチ・ウイスキーには、モルトウイスキーとグレーンウイスキーがある。モルトウイスキーは、大麦麦芽を原料とし、単式蒸留器を使い、蒸溜を2回行うのが一般的とされている。一方、グレーンウイスキーは、トウモロコシと大麦麦芽を5対1で配合したものを原料とし、連続式蒸留器を使って蒸溜を行う。この2種類のウイスキーが、ブレンダーによってブレンドされたものが、ブレンデッドウイスキーである。
 モルトウイスキーには、愛飲家の嗜好をくすぐる3つのタイプがある。1つの樽で熟成されたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたのが、シングルカスク。1個所の蒸留所で製造されたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたのが、シングルモルト。複数の蒸留所で製造されたモルトウイスキーを混合して瓶詰めしたのが、ブレンデッドモルトと呼ばれる。

 スコットランド各地には、モルトウイスキーを手掛ける蒸留所だけで100個所を超える、と言われている。このスコットランド内の蒸留所は、伝統や酒類生産ライセンスにより、スコットランド北部のハイランド地区、ハイランド地区内だが蒸留所の多いスペイサイド地区(スペイ川・デブロン川・ロッシー川の流域)、やはりハイランド地区内だが島部として独立させたアイランズ地区、8個所の蒸留所があるアイラ島のアイラ地区、アメリアの禁酒法時代に中心地であったというキャンベルタウン地区、モルトウイスキーよりもグレーンウイスキーの生産量が多いローランド地区の6地区に分類されている。
scotch_03
 ワインの愛飲家ならば、19世紀後半、ヨーロッパ産のワイン用の葡萄がフィロキセラという害虫によって壊滅的な被害を受けたことはご存じだろう。実は、ウイスキーの普及とフィロキセラによる被害は無関係ではない。この被害により、ワインを蒸溜して製造されるブランデーの生産が不可能となり、ロンドンなどを中心にウイスキーが親しまれるようになり、次第に英国連邦内に普及していったのだ、と伝えられている。
 スコットランドを訪ね、各地区の風土によって風合いが異なる、モルトウイスキーを飲みくらべてみるのも一興ではないだろうか。たとえば、ヘヴリディーズ諸島アイラ島で生産されるモルトは、海藻などが混入したピートを使っていること、そして、海辺で蒸溜しているため、潮やヨードの強烈な香りに満ちた風合いを満喫することができる。
  1. 予定
  2. マップ

アクティビティ

  • ハイランド地区
  • スペイサイド地区(スペイ川・デブロン川・ロッシー川の流域)
  • アイランズ地区
  • アイラ地区
  • キャンベルタウン地区
  • ローランド地区

PAGE TOP