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伝統スポーツ

Modern Sports

ルールをつくり、組織を統一し、
数々の近代スポーツを確立してきた英国。
だから、サッカーも、ラグビーも、テニスも熱狂できる。

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 英国人のスポーツ好きは、プレイする場合でも、観戦するときでも同じである。徹底して、夢中になる。このことは、今日、定義されている近代スポーツの大半が、英国人によってルールが確立されてきたことと無関係ではないだろう。
 近代スポーツの礎を築いたのは、紛れもなく英国である、という説が有力である。近代スポーツの礎とは、つまり、遊戯の域から出ていなかった競技を、スポーツとして確立させ、プレイスタイルを研ぎ澄ませていったことである。厳格かつ有効なルールをつくり上げ、まず、国内のチームや団体を組織化し、まとめ上げてきたことでもある。
 よく知られているのは、サッカーやラグビーだが、ヨット、ボート、テニス、登山、陸上競技、水泳、自転車などが、ほぼ19世紀末までにルールが確立され、組織化されてきたという。あの野球でさえ、原型は英国にあった、という説さえあるほどだ。

しかも、英国で確立され近代スポーツは、19世紀末から20世紀初頭にかけ、同国の海外進出に伴って世界中に広められていったという。
 スポーツの近代化に貢献した英国だが、なかでも、先駆的な役割を果たしたのが、パブリックスクールの生徒たちであり、さらに、オックスフォードとケンブリッジ両大学の学生やOBたちだという。
 このホームページでも、ヨットによる外洋レース、規律と格式に敬意を払ったスポーツシューティング、旧き良き時代にこだわったモータースポーツ、ロイヤル・アスコットでの競馬観戦などに触れてきた。やはり、スポーツ好き、ということを除いて英国や英国人を語ることはできない、と感じたからだ。
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 お伝えすべき英国のスポーツは、まだまだある。たとえば、ウィンブルドンで開催される全英オープン。初めて開催されたのは、1877年だが、当初は男子シングルスのみであったという。1884年から、女子シングルスと男子ダブルスが、1913年には女子ダブルスとミックスダブルスが、それぞれ加えられていった。また、当初は、アマチュア選手だけが参加することができたが、1968年、プロ選手の参加も認められた。このプロ選手の出場を解禁した、いわゆるオープン化は、この年、4大国際大会、つまりグランドスラムすべてで実施された。
 グランドスラムのなかでも、とくに全英オープンは、英国らしい伝統にこだわった大会である。お馴染みの、芝のコート、出場選手の白いウェアなどである。全英オープンを観戦するためにドレスコードがあるわけではないが、それでも、男性はスポーティなスーツスタイル、女性は白いワンピースなどで洒落込んでいる観戦者が際立っている。
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 また、グランドスラムやウィンブルドンに限った話しではないが、スポーツを観戦する際のマナーにも気を配りたい。当然と言えば当然のことだが、個人的なおしゃべり、スマートフォンの音、スタンドから退席する際のタイミングなどである。
 全英オープンと同様、ゴルフの全英オープン選手権も英国らしい雰囲気に満ち満ちている。もともと、ゴルフの起源は、スコットランドとか、オランダとか、それぞれを発祥とする説があり、定説はないと言われている。しかし、全英オープン選手権の開催地については、シーサイドリンクスに限る、という厳然たる決まりがある。ゴルフの歴史的な原点に立ち返り、フェアウェイも、バンカーも、ラフも、人の手を加えていない、あるがままの自然な状態を残したリンクス・コースでの開催にこだわっている。決して、アメリカ的な人の手を加えた綺麗なゴルフコースではない。
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しかも、冷たい雨、北の海からの湿った強い風という、スコットランド特有の厳しい気候条件のなかで闘わなければならない。
 全英オープン選手権が開催されるリンクス・コースとしては、セント・アンドルーズ・オールドコースが29回と最多だが、エディンバラに近いミュアフィールド、2018年に開催されたカーヌスティー・ゴルフリンクスなど、基本的には持ち回りとなっている。
 第1回大会が開催されたのは、1860年、スコットランド西海岸に位置するプレストウィック・ゴルフクラブである。ここは、これまで24回も開催されているが、現在ではローテーションから外れている。
 1日のなかで四季が体験できると言われているのが、気まぐれな英国の気候。おかげで、観戦の際も、サッと羽織れるコートや帽子、また、雨具などが欠かせないが、それも英国でのスポーツ観戦の醍醐味のひとつと割り切り、愉しみたいものである。
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アクティビティ

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